2013年3月11日月曜日

国の重要文化財 多久聖廟

 儒教の祖で 学問の神様と言われる

孔子様を祀る孔子廟ばの


多久4代領主多久茂文公は 

住民の教育のため 

1699年 学問所(後の東原庠舎:とうげんしょうしゃ)を建て

『敬』の心を育むため 

1708年 多久聖廟を立てたげな


現存する孔子廟のなかで 栃木県の足利学校、岡山県の閑谷学校に

次いで歴史のある 建物ばんも

孔子を祀った堂としては 多久は最も壮麗ちいわれとる


毎年2回(4月と10月) 伝統行事の

『釈菜(せきさい)』があって

その時しか見れん 孔子と4人の弟子の青銅像も

今なら 毎週土曜日に見れるばんも

行ってみらんかんも

広々した駐車場を上って行く


多久茂文公は
佐賀藩2代藩主 鍋島光茂の三男として生まれた

緑豊かな静寂のなかに建つ
聖廟

右から読む
孔子の弟子の語
孔子の徳の高さを表している
(決してお宮の鳥居とは違うが小石を投げる人がいるようだ)



正面の鬼のようなものが『とうてつ』・・・人の悪い心を食べる
とうてつの上には『鳳凰』・・・鳥類の長とされ幸せをよぶ鳥
その上には『宝珠』・・・願いをかなえる
柱の左右にはあ・うんの『龍』・・・皇帝を守る
龍の横にはあ・うんの『象』・・・神の使い
左右の龍の上の『鯉』・・・滝を登り龍になると言われる縁起の良い魚

柏の木の彫刻
柏の葉は新芽が出ないと古い葉が落ちない
家系が絶えない(子孫繁栄)という縁起もの


多久の友好都市中華人民共和国山東省曲阜から贈られた
曲阜産の青石に彫られている孔子像は
曲阜を向いて建てられている

孔子は社会には『礼』と呼ぶ秩序が必要であり
人を思いやる『仁』と呼ぶ心が大事だと説いおられる。

人への『思いやり』嘘をつかない『信義』など
人として最も大切だと思われる人間学の基礎(道徳)を
身に付けることだ。


若いお兄さんがガイドしてくれた



ギネスにも認定されている
世界一長い家系図は
孔子の一族

1592年 豊臣秀吉の朝鮮出兵の時
鍋島直茂が連れてきた陶工の李参平は
はじめ多久に住み
白磁石を求めて有田へ行き
そこで日本の白磁器を焼いた
これが有田焼の発祥



売店の孔子像

本物は撮影不可のため
ここでパチリ


パンフレットは立派

売店に飾ってある孔子像の写真
この2本の柱を動かせないと 孔子像は取り出せない
3人の人だけが これを外すことを代々伝えている
それは誰なのか誰も知らないらしい


晴天も黄砂でぼんやり

早春の香りが漂ってくる


駐車場にはあちこちに梅の木が

聖廟を出た道路わきに建つ

猫がぞろぞろ出てきた
のんびりした時を感じる










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